Friday, May 01, 2009

カリフォルニア2009

H1N1 インフルエンザA騒動と重なってしまった今回のカリフォルニア行き。ウィルスが近づかないよう元気に行きましょう!成田からLAX空港まで、ガーディーVマスクイソジンCOSTCOのウィルス除去ワイプで完全防御体制で臨みました。


それにしても、機内で見た「Departures-おくりびと」は良い映画でした。。。


さて、さて、カリフォルニアに着いたら、まずは滋養をとらなければなりません。カリフォルニアの人々のエネルギーを支えているカロリー源といえば、冷凍庫を持たないことが誇りの素材自慢のバーガー屋、In-N-Outですね。LAに着くやいなや、早速友人、MMご一家と一緒に裏メニューのアニマルスタイルをバクリ。これでますますH1N1は寄りにくくなったことでしょう(?)In-N-Outから始まった第一日。宿泊先のパサデナに移動し、夕方はホットグループの著者、ジーンリップマン・ブルーメン教授と面会、さらに夜はドラッカースクールの同級生たちでミニ同窓会。盛りだくさんの一日でした。(詳細はFacebookにて)



明けて翌日、いよいよ、おなじみ我が家のロードムービー風?旅の始まりです。まずはパサデナから210号を北上してまずは、カリフォルニアの生命線、カリフォルニア水道と貯水池を見下ろします。そのほとんどが砂漠である南カリフォルニアでは他の州や州の他の地域からこの水道を使って水を引いています。この水道、砂漠の中を何百、何千キロも通ってきます。途中でかなり蒸発してしまっているような気がするのは自分だけでしょうか。。



201号から14号に入り、パームデールの街に。ここはジョシュアトゥリーの自生地。ショッピングセンターの隣の空き地はこんな光景です。ワイルド。

14号を北上し、モハベの町に近づいてきました。なにやら白いものがズラッと並んでいます。新しい米軍の何かでしょうか。。。。


さらに近づいてみると。。。それは、何と無数の風力発電機でした!
ジョシュアトゥリーと風力発電機のツーショット。砂漠のおつな光景です。
風力発電機をよく見ると、そこにはMITSUBISHIの文字が。
日本でもこれくらい風力で発電できると良いですねえ。

さらに旅は続きます。
道沿いには印象深い赤い丘。

さらに14号沿い、レッドキャニオン州立公園の岸壁。自然の造形は時として建築家や芸術家の創造力を超越します。もっとも、建築家や芸術家が出てくるずっと前からこれはあったのでしょうけど。


14号から395号に入り、そろそろ、ぶらり旅モードもスイッチオン。オランチャの町でビーフジャーキー屋に立寄ます。その名も「ガスさんのマジ旨い新鮮ビーフジャーキー/カウボーイジャーキー」。
バカうま!ビールに合います。395沿いでのびのび育った牛さんたちです。
日本にもって帰れないのが惜しいところ。旨いアメリカンビーフが日本で食べられないのはホント残念ですね。赤身の旨さが和牛とまたちがった味わいです。

さらに395号を北上。ローンパインの町はアメリカ48州の最高峰、Mt.ウィットニー(Whitney) 標高4421mを望むことができる数少ない場所です。奥まっていて、手前の山々の方が高いように見えるのが奥ゆかしいですね。


続いて395号沿いの重要な史跡、マンザナール

気候の厳しいこの地に1万人を超える日系アメリカ人が第二次世界大戦中に強制収容されました。

アメリカ人なのに、敵国にルーツを持つというだけで受けた財産の剥奪、差別、強制収容。この歴史事実は、日本と非常に関係がありながらも、実は直接関係がない、純粋なアメリカ歴史なのだということを感じました。左の建物は現在唯一残る講堂があった建物です。

4000メートル級のシェラネバダ山脈を背に日系人亡くなった方を偲ぶ慰霊塔もあります。合掌。
その標高から宇宙に近い?395号沿いでは宇宙との交信も盛んなようです。


ビーフジャーキー、旨いワケです。


やがて、2日目の宿予定地、ビショップに到着。コンフォートインに空きがあるということで宿も決まりまた。

ここは6年前にGG君と来たことがある町。当時の記憶を頼りに美味しかったウィースキークリークというレストランに入ります。
アヒツナのサラダ。土佐造り風で胡麻がまぶしてあり、ワサビマヨネーズでいただきます。絶品!

本日のスペシャルのトラウトの料理。パン粉、ピスタチオ、ハーブ塩、全卵でオリーブ油で揚げてあります。これまた絶品。この店、東京に出店すべきです!
明けて翌日。3日目。朝昼兼用でIn-N-Outと並ぶバーガーの旨い店、Carl's Jr.
ここは超ボリュームのBBQで焼いた風のバーガーが素晴らしい。バーガー食べるのに健康志向でどうするの?という挑発を受けたような迫力満点の肉にくしいバーガーに出会えます。



続いては6年まえに来た、ジャーキー屋さんへ。
味見してどれにするか決めます。

味見の結果、ウェスタン味に決定!またしても旨い。日本に持って帰れないので、ブログでお土産代りということで。
ビショップからの山々の眺め。どこかの島国なら、◎◎アルプスと名付けることでしょう。

ここから、ヨセミテに北上して、行くたびに水量不十分で見ることができないでいるヨセミテ滝を見に行こうと思ったのですが、何と、ヨセミテに抜ける120号がまだ冬期閉鎖のままとの情報が。
反対側のサンフランシスコ側まで回るとそれだけで一日かかってしまいそうな。。ことごとく、ヨセミテ滝には縁がありません。。

。。。気を取り直して方針を変更し、デスバレーへ北端から入り、縦断することに。


まずは395号を南下。ビッグパインから登山道に入り、峠を越してデスバレーを目指します。
ビッグパインの入り口には25マイル先〜舗装なし。次のガソリンスタンドは当分なしという標識が。
死の渓谷への旅におあつらえ向きです!いきましょう!!!





登山道で峠を越えるとまずはジョシュアトゥリーの群生がお出迎えです。

全米で最も標高が低く、最も気候が厳しいというデスバレーに向かって道は続きます。

やがて25マイル地点。・・・いよいよです。白く見える所から舗装がありません。。。
気が遠くなるくらい舗装されていない道が続きます。とても写真を撮っている余裕などありません。
車体はガタガタ揺れ、砂ホコリはモウモウと立ち上がり、砂利は車底にガンガンあたり、ハンドルは路面にとられます。
どこまでも道は続きます。

どこまでもどこまでも。

これが走破の成れの果て。
電車の中吊り広告風:「四駆でやろう」
何いろの車だかよくわかりませんね。
2009年の流行の塗装です。劇的、ビフォーアフター!

やっと舗装路になりました。文明に感謝。死の渓谷デスバレーでは、あまり野生動物に出くわさないのですが、道にめずらしくコヨーテが。
犬のようにも一瞬見えるのですが、目つきが全然違います。野生の「冷たい目」をしていました。人間に媚びるペットとの目つきに違いにはもの凄いものを感じました。

デスバレーの砂丘。ここが海抜0m。これから先は海底と同じ高さです。いざ進水!乾ききっていますが。



どんどん潜ります。
ここは、江東区やオランダよりも遥かに低い、海抜マイナスの世界。。。



そして、全米でもっとも標高が低い地点、バッドウォーターに到着。海抜マイナス86メートルです。大江戸線もびっくりです。近くの山を見上げると、山腹にココが海抜0mですよーという標識があります。バッドウォーター。悪い水。砂漠の貴重な水が僅かにあります。この水、悪いんでしょうか?

海面下86mの砂漠の世界。音がなく、シーンとしています。いや、シーンというよりはキーンの方が当たってる。高い気圧が鼓膜を押し付けます。聴力検査のあの感じにも似ています。

やがて夕闇が迫ってきます。


ここが闇になる前に逃げなくては!千と千尋の気分です。
夕日は何もかもを美しく映えさせます。


完全に闇になる前にここを出なくては。。こんなところにぽつりと建物があったりもします。

完全な闇になる前に人里が見えてきました。ネバダ州、パーランプの町です。
「翼よ、あれがパーランプの灯だ!」
ここはネバダ。カジノの光が闇の中激しく輝きます。

♪遠くから〜来ています〜ネバダまで〜来ています〜♪


さすがネバダ。宿の壁にもポーカーの宣伝です。


♪遠くから〜来ています〜ネバダまで〜来ています〜♪



旅は続きます。。。。

-----------------

おまけコーナー:アメリカではロサンゼルスのことをロスと言っても通じません。エルエーといいます。他にもロスから始まる街がいっぱいあるからでしょうか?

1 comment:

けんご said...

大記録お疲れちゃんです。おもしろーい。
それにしてもアメリカ広い!
一口にアメリカといっしょくたにするのが申し訳なくなるくらいに広い…。