Monday, December 11, 2006

家に入る と 家に上がる

注意深く見ていると、エチケットのあるアメリカ人は、人の家に入る際にドアの手前のマットで靴底を擦って、外の汚れが家の中に入らないようにしていることに気付きます。

日本人はこれが習慣になっていないので、靴のままで生活しているアメリカ人のお宅の中に外の枯れ葉やらホコリやらを持ち込んでしまい、カーペットを汚してしまいます。
自分はこれをやってしまうたびに申し訳なく感じています。「家に入る」このたしなみを早く身につけたいものです。

アメリカ人も日本人の家だと靴を脱いでくれます。

ところが、アメリカ人は「家に上がる」という意識がないようです。靴を脱いだら、靴を脱いだ位置よりも外を平気で素足で歩いて、その足で家に上がります。 「外に出るたびに靴を履く」という習慣もないので、一度靴を脱いだら、靴をいちいち履かずに庭にそのままで出て、その足で家にまた入ってきます。

玄関の高低のある日本家屋では、アメリカ人の多くが玄関の土足部分に素足をついてから家に上がるのを見ます。

日本人が「見えない境界線」を引いている家の中と外の感覚、靴の着脱の意識、それから「家に入る」たしなみと「家に上がる」たしなみの違いを実感します。

では、アメリカ人はうちでは靴を本当に脱がないのでしょうか?多くの場合、ソファーの上に身を投げるときは靴を脱いでいるようです。それでも、靴の着脱の境界は曖昧。

『そんなに靴はきっぱなしで、ムレないの?』

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