Wednesday, February 21, 2007

アーミッシュの村


ペンシルバニアにはアーミッシュの人々が住んでいます。彼らは近代文明を拒み、現在でも電灯や車を使わず(もしくは最小限に利用して)生活しています。

夕方のアーミッシュの農村は幻想的です。電灯はほとんどないので、夕方から真っ暗闇になります。

「何か闇の中から不思議な車両が近づいてくるな」と思いながらその車両とすれ違おうとすると、白い息を激しく吐きながら馬がバギー馬車を引いている姿が目に飛び込んできます。
これが、アーミッシュの人々の車です。一台でなく、あちらこちらに走っています。
馬車とすれ違うたびに、鍵をひねってペダルを踏めば走る自動車に乗っていることが何だか申し訳ないというか、恥ずかしい気持ちになります。

アーミッシュの家は、電灯が天井から点っているのではなく床の方から炎に照らされているので、柔らかく窓から光がこもれています。
スイッチ一つで昼間同様にコウコウと光をつけて、自律神経をおかしくしている現代生活が滑稽に思えてきました。

現代文明に疲れたら、ペンシルバニア・ランカスター地方へ。現代文明がなくとも、豊かに、文化的に生きている人々には元気をもらえるような気がします。

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