Tuesday, April 15, 2008

音楽 SANTANA@Madison Square Garden

サンタナのライブに行ってきました。場所はニューヨークペンステーションの真上、マディソンスクエアガーデン。駅から0分、超便利。その昔品川駅などで流行ったエキナカというやつですね。いまでも日本で流行っているのでしょうか?



サンタナはロックから、ラテン、”ややジャズ”まで幅広い音楽の守備範囲が魅力です。60年代から活躍、かのジャーニーのギタリスト、ニールショーンはサンタナバンドのサイドギタリストでした。サンタナといえば70年頃のウッドストックのライブなども有名。日本ではその昔、黒い缶コーヒーの宣伝にサンタナの代表曲の一つ、ブラックマジックウーマンが使われてましたね。



自分は1976年のアルバムAmigosが好きですが(オススメ!)、サンタナが本当にブレークしたのは、今世紀に入ってから、「スーパーナチュラル」がグラミー賞を総なめしてからでしょうね。日本でも『愛がメラメラ」という野口五郎のカバーがありました。原曲「スムース」がどうやって「メラメラ」になったのかが気になるトコロ。

サンタナバンド、以前はボーカリストがほぼ毎アルバム入れ替わっていましたが、最近は2人組で不動。カルロスサンタナのお気に入りなのでしょう。一人はスペイン語と英語の両方、もう一人は英語専門と担当が分かれていて、もはやスペイン語が国語になったアメリカを象徴するようでもあります。



さらにドラム界のマイクタイソンといわれたデニチェン(日本でのみ通用)ことデニスチェンバースが”嵐の太鼓”でがっちりボトムラインを固めています。2002年にハリウッドボウルで見たときもすでにそうだったので、結構長いですね。歴代のサンタナのドラマーの中にはヌードゥチャンクラーのように名手もいましたが、コンガや、ティンバレスに押され気味の地味な人が長いこと叩いていました。カルロスサンタナもデニチェンにギャラが払えるようになったということでしょうか。良いことですなぁ。


キーボードは、昔タワーオブパワーにいたチェスタートンプソン。何十年もサンタナにいてハモンドをガンガンに鳴らします。昔はトムコスターという名人が演っていて、80年代に軽井沢スキー場でライブをやったときはチェスタートンプソンとツインキーボードでした。



60年代から90年代までは、カルロスサンタナはラテンのリズムをバックに鳴きのギターを奏でる”ラテンロックのギターオヤジ”だったのですが、いつからか、後光が射すように(?)なり、精神世界を説いたり、貧困を救うボランティア活動を行ったり、自分のブランドの婦人靴、香水、打楽器などを発売したりと、いろいろなものを世に問うようになり、最近ではデパートMacy's のテレビコマーシャルにマライアキャリー、マーサスチュワート、ドナルドトランプと一緒に何と主役として出演しています。大器晩成な方です。



ライブはショーマンシップ+精神世界の雰囲気たっぷりで、全盛期のアースウィンド&ファイアに繋がるものがあります。魂がこもっています。


ショーの後半にはゲストにシーラEが登場。80年代の全米スターの一人ですね。小林克也さんのカウントダウンが空耳で聞こえてきます。こういうゲストがひょこっと現れるのが、ニューヨークの凄いところ。シーラE、日本でも「もっと〜接近しましょ」とかいうカバー曲が流行りました。



カルロスサンタナ、長年のサンタナバンドの面々(キーボード、パーカッション)の熟練したプレーにに加えて、デニチェン、シーラEまでもみることができたお腹いっぱいのライブでした。




ここはエキナカ、ライブの興奮が冷めやらぬ前に、というかガンガンに耳が難聴気味のままニュージャージートランジットに乗ることができました。ホント便利。真っ暗で静かなプリンストンへ一路向かいます。

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