Monday, November 26, 2007

ニューヨークのサンクスギビングパレード

11月の3週目の木曜日といえば、感謝祭、サンクスギビングデー。イギリスからの移民が不作で飢え苦しんでいるところをアメリカの先住民の人々が助けたという歴史に始まり、やがてターキー(七面鳥)料理が定番となった年中行事。収穫祭やキリスト教の宗教行事という一面も持っています。

※ターキーの作り方は当ブログの一年前のアーカイブをご参照ください。

家族親族で集まって、感謝をしあうこの日に向けて、親族で集まるためにアメリカ中が大移動。日本のお正月やお盆の雰囲気です。今年は空港の混雑を少しでも和らげようと大統領令で軍事基地が民間機の発着に解放されました。便利だったのでしょうか?

このサンクスギビングデーの翌日からクリスマス(また新年のカウントダウン)までがアメリカのいわゆるホリデーシーズン。プレゼントを贈り合います。とにかく、現金ではなくてプレゼント。プレゼントが欲しい物でなかった場合には、販売店に返品できます。さらに、返品されたものが再び店頭に並ぶのは比較的普通。ちょっと、面を喰らいます。

サンクスギビングデーの翌日は大売り出し日。黒字になることから、ブラックフライデーと呼ばれています。

このブラックフライデーを盛り上げ、クリスマス&年末商戦まで消費者を刺激し続けるのが生命線なのが、デパートをはじめとするリテール(小売り)業界。アメリカで一番の店舗網をもつデパート、メーシーズ(Macy's)のニューヨークのパレードが何十年にも渡ってサンクスギビングデーの恒例なのも合点です。
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さて、前置きが長くなってしまいましたが、そのニューヨークのパレードに繰り出してきました。去年は、パレードが始まってから出かけて、警察官のバリケードに封鎖されパレードに近づくことすらできずに、トボトボと帰った去年の失敗を教訓に、早起き。。。と気合いを入れたものの、結局起きたのは6時30分。
急いで身支度し、ニュージャージートランジットに乗り込むも、ニューヨークにたどり着いたのは8時40分頃。パレード開始の朝9時まであと20分しかありません。

パレートに近づこうと足早にペンステーションから北上するのですが、徐々に警察が道を閉鎖し始めてゆきます。

タイムズスクエアの南端でパレード方向に向かう道がまだ空いていたので、一路、パレードの通るブロードウエイ方面へ。一応、パレードのエリア内に入れたようですが、既にブロードウエイの一本手前でバリケード封鎖。これでは、ちょっと遠くからのパレード鑑賞になってしまいます。去年よりはましかもしれませんが、これではちょっと残念です。

タイムズスクエアの中心を人が流れているのでその流れに交わってみます。パレードが通るブロードウエイを渡るこの流れには期待させられます。

ところが、喜ぶのもつかの間、警察官より「立ち止まり禁止」のお達しが。。。ここも駄目なようです。
そこで、警察官に「道の向こう側の落ち着けそうなところが見えるので、あそこからパレードを見たいのだけれど、どうしたら良いか?」と訪ねると、「一本先の信号まで行って戻ってくれば大丈夫」とのコメント。

そこでアドバイスに感謝してコメントに従って道の向こう側まで行くと、「そこには入るな、歩き続けろ」と別の警察官。

・・・段々分かってきました。警察官の方は、全体を知ってサービスをするのが仕事ではなく、自分の持ち場から人が去るように群衆を整理しているようです。

歯向かっても仕方がないので、指示されるままに人の流れに乗っていき、やがてブロードウェイの外へ。せっかく会場内に入ったのにあっけなく会場外に放り出されてしまいました・・・

パレード会場に近づける場所を探す旅に再び戻り、タイムズスクエアの中心よりちょっと北の44番街へ。ここでも警察官がバリケードを張って、ひとの流入を止めています。中にはズルをして隙間から入っている人もいますが、それはちょっとよろしくない。

ふと、警察官の背後、ブロードウエイ近い側を見ると、地下鉄の出口があります。そして、自分の背後、パレードから離れた側にある道の向こうにも地下鉄の出口が。そのどちらにも警察官がバリケードを張っている様子はありません。ここからが戦略です。


道を渡り、地下鉄内へ。道を潜って、ブロードウエイ側の地下鉄出口を目指します・・・---全くバリケードなしです。

地上に出ると、ネゴシエーションしてくる群衆への対応に追われている警察官の後ろ姿が見えます。戦略成功です。戦わずして会場内に入ることができました。
あとはできる限りブロードウエイに近づき、背の高くない人の後ろに陣地を構えパレード鑑賞の開始です。

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まずは、サンクスギビングデーの象徴、ターキー。
この日はターキーにとって土用の丑の日のうなぎと同じ。ちょっとシュールです。


おなじみのフロート(風船)が続き、その合間にマーチングバンドがやってきます。ドラムライン魂が騒ぎます。パラディドルがきれいに揃っています。
中には、昨年乱射事件のあった、バージニアテック大学のマーチングバンドも登場。応援の拍手で迎えられていました。こういったアメリカ人気質はとても素晴らしいです。



地上を走る形の出し物にはセレブレティーが乗っています。誰だか分からないながら、とりあえず手を振って楽しんでおきます。

漫画、ピーナッツの仲間達が出てきたということは。。。

そのメインキャラクターのスヌーピーの登場です。年季が入っていて、つぎはぎがあり、海賊風のスヌーピーです。
こちらはアメリカでは有名なエネジャイザーという乾電池のキャラクターのピンクのウサギ。

アメリカ人はカリブ風海賊劇が大好きです。


ごま通りの仲間、“大鳥”から”ゴミ箱怪獣オスカー”まで楽しそうに合唱です。


自分の後ろの群衆から、「何あの白い猫?」「キティーキャットよ、中国の」「ああ、中国の文房具とかのキャラクターね」という会話。ちょっと違うんだけどなぁ〜。

個人的に一番好きだったのはコレ。何だか知っている方、教えてください。

セレブレティーたちが合間に登場します。やはり、さっぱり誰だかわかりません。。。

アメリカの国民食レストランから感謝。栄養たっぷり。これくらい大きくなることもできます?

コレは、楽しかったです。何のキャラだかわかる方、教えて下さい。

今年の新キャラ。さすがにツギハギがありません。ピカピカ。

またしても、誰かセレブレティーが登場です。・・・わからない。。。
ドラも空を飛びます。
このキャラは何でしたっけ?教えてください。。。
何だか、NBC の朝のTodayショーに出てくる、アルさんに似ているようでもあります。

ドウボーイ、ポッピンフレッシュ、と二つの名前をもつ、フィルスベリー社のキャラクター。ホリデーシースンに欠かせない、パン生地、冷凍食品の会社から感謝のメッセンジャーです。

自分の後ろの群衆から、「ポキモン!」「ポキモン!」と黄色い声。ピカチュウもすっかりアメリカ人です。「中国の・・・」という会話は全くありませんでした。はい。

リトルショップオブホラーズの人食い植物、オードリー2もお目見えです。宇宙と交信中。何に感謝しているのでしょう?

今年はアメリカ人が「ゴーグリーン」といって、環境問題を真剣に考え始めた年でした。グリーンにこだわる、カーミット・ザ・グリーンもご満悦の様子で浮かんでいます。
雪だるまがやってきて、冬、クリスマス商戦の雰囲気に入ります。

メーシーズのクリスマスキャラの登場です。
トナカイさんたちがソリを引いて・・・

パレードの「取」サンタさんの登場です。
クリスマスも是非、メーシーズへ!ホゥホゥホゥ!!
思わず、手を振ってしまいます。後光がさしています。


最前列は叶いませんでしたが、無事にパレードを見ることができました。感謝。

1 comment:

Anonymous said...

今年は、暖かかったようで、何よりでした。
来年も行くの?>m